ずばりチリワインはなぜあんなに安いのでしょうか?この疑問を多くの人が持っているのではないでしょうか。人気のチリワインがこれほど広まった理由や安さについて探ってみましょう。

チリワイン ワイン向きの環境条件が揃ってる!

チリワイン、ワイン造りの歴史は16世紀の初め頃ともいわれて案外古いのですが、ワイン用のブドウが盛んに栽培され始めたのは比較的近年といわれています。
19世紀フランスなど主なワイン生産国が甚大な被害を受けた害虫フィロキセラからも、全く被害を受けませんでした!そのため、フランスから持ち込まれたブドウの苗木がそのまま育って現在に至るという背景を持っています。
また、気候風土も特長的です。典型的な地中海性気候で、アンデス山脈を流れる地下水をくみ上げた水から出来ています。美味しい水から造られているので、美味しい訳なのです!
冷涼な気候と、乾燥した土壌がブドウを育てる場所に非常に適していますので、農薬を使わなくても美味しいワインが造れるのです。これほどラッキーな条件が揃っているのは世界を見渡しても珍しい程で、異例のラッキースタートといえます。

チリワインのマーケティング戦略

チリの畑や醸造所を一通り見学した方が、ガイドさんに「どうしてチリは高品質なワインをこんなに安く提供できるのですか」と質問したそうです。すると「それはマーケティングです」という答えだったそうです。
「ヨーロッパや米国などに比べて労働賃金が安いから」という答えが返ってくるのではないかと思っていたので、新鮮に感じたということです。
「安かったら買うという層が多ければ、その国での販売価格は安くなります。ワインの売り方にはいろいろな選択肢があって、どの層を狙うかはそのワイナリーの考えや輸出国によっても違います。私たちも同じワインでも輸出する国によって値段設定はまちまちです。チリ国内の価格よりも安い国さえあります」ということは、銘柄によって日本はチリよりもワインが安いことも有りえるかもしれませんね。

チリワイン、生産は分業制!

チリワインは、シャトーではなく工場で造るということもあって、コストを抑える技術が進んでいます。
日本のワインショップで試飲会をする際、ワインについて説明やデモンストレーションする担当者も、広報活動を専門に対応する担当者が来日することが多いようです。
自社のワイナリーに所属する方、広報を専門にするエージェントの方など、さまざまです。
(もちろん自社の担当者の場合は、兼務しているということはあるように思います。)
このことから分かるように、チリワイン生産自体が、他の国のワイン生産者より比較的分業に近い点は、ビジネスにおけるRoll & Responsibilityと同じ考え方です。
また、家業でワインを生産するワイナリーでは、家族の協力やサポートなくして美味しいワインを造ることはできませんが、天候に恵まれない年に経営が難しくなるなどの影響を含め、分業することで「疲弊」を最小限に食い止めることができるといえるかもしれません。