オーパス・ワンはちょっと変わったネーミングですが、一度聞いたら忘れられないようなキャッチーなワイン名ですね。その名前はどんな風に生まれたのでしょうか?名前の由来を探ってみましょう。

オーパス・ワン誕生にまつわるストーリー

1960年代、世界の市場にカリフォルニアワインがほとんど流通していなかった時代に、カリフォルニア ナパの気候風土に強く感銘を受けたのが、ボルドーの一級シャトーの、シャトー・ムートン・ロスチャイルドのオーナー、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵でした。
ナパで過ごした時の強い印象により「ボルドーの赤に匹敵する高級赤ワイン」を異国の地アメリカでのワイン造りを決意します。その熱い志に賛同したのが、カルフォルニアワインの生産で既に成功を収めていた、ロバート・モンダヴィでした。
二人はナパで思い描いたワインを造るための合弁会社(ジョイントベンチャー)、オーパス・ワン・ワイナリー (Opus One Winery)を1978年カリフォルニアに誕生させました。
ボルドーとカルフォルニアの巨匠による、唯一無二のワインづくりへの夢の始まりでした。

オーパス・ワンの名前の由来

ワイン界に君臨するオーパス・ワンは、フランス語でも英語でも分かる名前にしたいという思いから名づけられたといいます。
当初ロスチャイルド男爵からの提案は「オーパス(Opus)」で、音楽用語の「作曲番号第一」を意味し、作曲者の第一番となる偉大な作品という意味を込めて発表しましたが、2日後にもう一つ言葉を加えて、“オーパス・ワン(Opus One)”という名前に変更されました。
「一本のワインは交響曲、一杯のグラスワインはメロディのようなものだ」という思いが込められています。
ちなみに、以前はワイナリーでしか出されていなかったお土産用のワインは、最近ようやくセカンドラインとなりました。その名はオーバーチュア(Overture)で「序曲」という意味を持っています。
セカンドといえど、味わいはオーパス・ワンに遜色のない重厚さと華やかさで噂が噂を呼び、こちらのワインも大人気です。
オーパス・ワン用の丁寧に栽培されたブドウから出来ているにもかかわらず、オーバーチュアは世間の評価を求めていないワインで「好きな人が飲めばいい」という位置づけにも関心が集まったようです。